ホームページ

〜Bar月読ホームページ〜
http://bartsukuyomi.wix.com/home

2014年1月31日金曜日

たけやぶやけた

あけましておめでとうございます。

本日、1月31日は陰暦での新年ですので、”月読”的にはこちらが正式な暦となります。

今年も宜しくお願いたします。


さて新年でおめでたい話がいいので、最近、お客様から聞いた話を。

竹。

その客様は「なんの役にも立たない話ですが…」と前置きした上で…


竹には雄と雌があるそうです。
ただ種としてあるわけではなく、異種二つを便宜上、雄雌に分けただけであり、別に甲と乙でもいいのですね。

で、どう違うかというと雄は地面から数えて最初の節に枝が1本、雌は2本出てるという違いだけで見分けるのです。

大筋の話では雄は日本古来の竹で、雌は平安の頃に中国から来た孟宗竹ということですが、この話がややこしいのは地域ごとや竹を扱う職業などでルールが違っていて、ある場所では雌が雄になっていたりします。

でもまあ、どっちでもいいんですけどね。大方の人にはそんなのは日常…というか恐らく一生関係ないですから。

ただ気になることがひとつ。

筍、雌の方が美味しいらしいですよ。(ここでは孟宗竹が雌。京都の竹は殆んど孟宗竹で、門松に使うのは日本古来の竹ということです。虫も竹もオンナの方が強いんですね…ああ人間も)

心情的にはなんか在来種の筍の方が美味しくあって欲しかったような、まあ、これもどうでもいいですね。


ところで筍の雌はどうやって見分けるのだろう? 枝、出てないし…

雄雌が混在している竹林でニョキっと出てきた筍が”誰の”子供か分かるのだろうか?

それとも孟宗竹オンリーの竹林から採れた筍なのか?

このお客様の話やネットなんかで調べてみると、多くの竹林は混在していて、里山の奥深くは大陸の影響を受けずに在来種だけの竹林だそうなのだが…

あと実際に味はどのくらい違うのかなあ。

結局、全てにおいてよくは分からないけど”まったく役に立たない話”でもなかったみたいで、ちょっと本格的な春が楽しみになってきた。

春、料理屋に行った時、こう注文しようと思う。

「筍の雌、下さい」と。


カクテルに”バンブー”という明治時代に横浜で生まれたものがあります。

シェリーをベースにベルモットを加えた食前酒向きの爽やかなものですから、バーコーナーのあるようなフレンチレストランに行かれたときはオーダーしてみては如何でしょうか?

ただし「雌のバンブーください」とは言わないようにお願いします。


2014年1月30日木曜日

大文字山

冬の休日。

日頃の運動不足を解消すべく連れ合いに引っ張られて、五山の送り火で有名な大文字山にアタック。

まあ、登山といっても付近の人は普段からの散歩コースにするような山なので小一時間程を歩けば山頂につくのだけれど。(犬を連れる人も何人か見かけた)

山に行く前、遠足にはサクマドロップとかキャラメルが要るなと思っていたのだが、麓付近は銀閣寺という観光のメッカで軒並み土産屋さんしか見当たらない。

コンビニがない…

連れ合いは八ッ橋を買っていこうと言い出すが何か嫌だ。

そうしてる間にどんどん進んでいって土産物屋の通りも最後の一軒となる。
最後の店はシュークリーム屋さん・・・

連れ合いは山の登山口に進もうとするので仕方なく妥協。急遽、ドロップからシュークリームとなるが、ここで大きな誤算が。てっきり紙袋に入っていると思った2コのシュークリームは個別に口のあいた小さな銀紙で手にもって食べ歩きが出来る用のもの。

山に登るので手ブラで来たのに、右手に連れ合いの分のカスタードのシュークリーム、左手にクリームチーズのシュークリームを持ちながらの苦しい態勢での登山が始まった。

坂を登りながら両手にシュークリームを潰さないように持っているので、手を振って歩けない。これはかなりしんどいことが分かる。10分ぐらいが過ぎた頃、仕方ないので食べながら歩くことにしたのだが、これも思っていたよりかなり苦しい。息が出来ないし、喉も乾くし。

もう次からは山を登りながらシュークリームを食べるのはやめようと心に誓う。

あぁ、サクマドロップ…


そんなこんなで怠けて固くなった体に鞭打ちながら、ひーひー言いつつ何とか頂上にたどり着く。

400メートルとはいえ、京都盆地が一望できる眺めは壮観で気持ちがいい。


「あそこが御所や」とか「あそこは加茂川や」とかなんだかんだ言いながらも結構、盛り上がる。




さて、家に帰ってピザ生地を作り、リオハのワインで登頂成功の祝賀会をする。


日常ではないけれど、非日常というほどかけ離れてはいない、そんな休日。